税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

vol.21「サッカーに学ぶ経営感覚」

ドーバーの悲劇から4年、日本サッカー界が新たにフランスへの第一歩を踏み出しました。
9月7日の対ウズベキスタン戦において6対3で圧勝し、順調に滑り出しました。特に三浦カズは4得点を上げ勝利に大きく貢献しました。彼は、ゴール前でいつも「決定的な仕事」をし、あのような緊迫した状況下においても常に「一定レベル以上」の力を発揮する日本チームにとってはなくてはならない存在です。精神的支柱であると同時に「腕」も立つリーダーとしてうってつけのプレーヤーといえるでしょう。
我々もかくありたいものですが、サッカーの試合をみていると経営に役立つヒントが数多く含まれています。例えば、サッカープレーヤーには、3つのスピードが要求されるといわれています。1番目に「ボールコントロールのスピード」です。相手がひしめく中で、自分にボールが来たときに、いかに素早くボールを自分の支配下に置くかということです。もたもたしていると、あっという間にボールをひったくられてしまいます。つまり、経営的にみると「テクニカルスキル」と言うことができます。いくら、素晴しい卓越した「テクニカルスキル」をもっていたとしても、スピーディにそれを顧客に提供することができなければ、顧客満足度を上げることができず、機会損失をもたらしてしまいます。私たちのサービス業で言えば「もって帰って考えます。」では遅く、その場である程度の答えが出せるぐらいにならないと、競合にさらわれてしまうからです。
2番目に要求されるのが「走るスピード」です。ボールを目指して「ヨーイドン!」という状況になったときに、「走るスピード」がものを言うわけです。仮にスタートラインが相手より後ろに位置していたとしても、「走るスピード」が早ければ勝ことができるのです。こういうプレーヤーがいると、パスを供給する側も楽なもので、「ヨーイドン!」と競争する環境にボールを蹴りこめばいいわけです。企業経営においても、良い悪いは別として、松下電器やマイクロソフトが物真似といわれながらも、その開発や販売のスピードで競争相手を出し抜いてきたのは、このことの重要性を物語っています。いくら優れた技術をもっていても参入障壁が余程大きくない限り、スピードある競争相手に牛耳られてしまうからです。
3番目に要求されるのが「意志決定のスピード」です。自分のところにボールが来たときに次にパスをするのか、ドリブルをするのか、またパスをするなら誰に、どんな強さで、どんな回転でするのか意志決定しなくてはなりません。よくサッカーで「think before」といわれます。これは、 ボールが来る前に次のプレーを考えておけ!という意味で、 ボールが来てから考えていたのでは遅いばかりか、状況に即した適切なプレーができないということです。また、「look arround」(回りを見渡せ!)ともいわれ、広い視野をもつことを要求されます。「世界レベルの視野」という言葉がありますが、世界レベルのプレーヤー達は、私のような凡プレーヤーに比べ驚くほど広い視野をもっています。サッカーの王様「ペレ」は、後ろに目が付いているとまでいわれ、自分の見えないところでどんな状況になっているか、手にとるように察知し、びっくりするようなパスを供給していました。経営においても、常に意志決定の連続であり「経営とは意志決定である。」と言い換えてもよいぐらいだと思います。優秀な経営者を観察すると、常に問題意識をもち考え抜き(think before)、様々な角度から情報を収集(look arround)しているため、ある事象に出くわしたときに、正しい答えにたどり着く確率が非常に高くなります。特に規制緩和や、経済のグローバル化が進行している今日の環境下においては、予期しない競争相手がある日突然現われる事も十分考えられます。競争相手、自社、顧客の3つの視点から、常に観測しておくことが重要になります。
また、「試合に出る前の練習で勝負は80%決まっている。」「試合に優る練習はない。」ともいわれます。一見矛盾しているようですが、いつ試合に出る場面がやってきても、最高の力が発揮できるように日々訓練を積むこと、そしてできるだけ多くの挑戦機会を提供する(経験する)ことと置き換えればよいのです。企業力は一朝一夕で高められるものではなく、こういったことを日常業務として不断の努力をすることにより培われるものだと思います。このように、サッカーなどのスポーツを通じて多くのことを学びとることができるのです。私事ですが、 10月のUAE戦では、国立競技場で声を張り上げたいと計画しています。皆さんも日本チームのフランスへの道を応援してください。「頑張れ日本!目指せフランス!」

2003/09/17

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