手を抜かずに全力を尽くすこと
今回の衆議院解散総選挙は、自民党が単独で316議席(定数465)を確保する歴史的大勝となり、連立の枠組みでも衆院で強い推進力を得ました。とはいうものの、今回の大勝は、野党第一党であった立憲民主党と、公明党が合併して出来上がった「中道改革連合」のオウンゴールの感もあり、個人的には決して「白紙委任」ではなく、結果的に「白紙委任」になってしまった、という方がしっくりする気がします。
このように、政治の不確実性が低下すると、市場はまず「リスクを取りやすい」方向に振れます。実際、選挙結果を受けて日本株は大きく上昇し、株高が先行しています。
しかしながら、高市政権がこれから打ち出す「積極的財政政策」が、将来の日本の富を生み出す投資ではなく、バラマキに重点が置かれると、財政の健全性に対する懐疑から、円安が加速し、物価の上昇と金利のさらなる上昇を引き起こし、高市政権に対する支持率が低下し、政権運営が危ぶまれる事態も想定しておく必要があると思います。
話は変わりますが、この総選挙が実施された少し前に、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開幕しました。これを書いている2月12日時点で、日本のメダル獲得数は8個となっており、日本選手の大活躍で、テレビの前に釘付けになる日が続いています。
オリンピックは4年に一回であり、これが最後かもしれないという重圧を常に受けながら、結果を出すために全力を尽くしている選手の皆さんを見ていると、思わず手に力が入り「がんばれ!」と応援したくなります。
応援している選手とチームが勝利した瞬間、目頭が熱くなる人も多くいらっしゃると思います。
このように全力で、その時にできる最大限の努力をするという姿勢は、見る人に多くの感動を与えるところが、スポーツの素晴らしいところであり、会社を経営している私たちにとっても大いに学ぶところがあります。
世の中のために、そしてお客様、従業員のために全力を尽くして働いている会社には、どこかしら、背中を押してくれる風が吹いてくるのです。
サッカーの元代表監督の岡田武史氏は、手を抜かずに全力を尽くすことで、勝利を引き寄せる「神様のご褒美」をいただくことができると、人知を超えたことをおっしゃっています。
同様に、京セラの創業者である故稲盛和夫氏も、経営者が身につける力として「自力と他力」そして、背中を押してくれる「宇宙の力」を借りるための努力をせよ、と言及されています。
両者とも極めて論理的な思考をされる方でありますが、できることをやり尽くしたその先にある「何か」の存在を信じて、最大限の努力をするということが成功のために必要条件であると明言されています。
このオリンピックを通じて、手を抜かずに全力を尽くすことの大切さを、改めて噛みしめています。
令和8年2月12日
アイネックス税理士法人
代表 川端雅彦
2026/02/12








