税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

仕事は使命感を持って取り組むべし

ほとんどの、いや、すべての経営者が、自社の社員が自律的に考え、自発的に課題を解決するような行動をとってほしと考えています。


例えば、

・コストを削減するためのアイデアを出し、みずから進んで取り組んでいる。

・お客さまの満足度を上げるために、いかなる行動をとるべきかを考え実行している。

・クレームに対して誠実に対応し、それ以降、二度とこのようなことが起こらない仕組みを作っている。

・価格を引き上げ、収益性を向上させるために、あらたなサービスを付加することを考えている。

・上司が部下の育成を自分の仕事と捉え、紆余曲折がありながらも一生懸命指導している。

しかし、実際には、モグラたたきのように、問題が起こったことに対して対処するということに、経営者自身も多くの時間を割いているということが、しばしば見受けられます。

では、このように社員自ら自律的に考え、自発的に行動してもらうには、どうすればいいのでしょうか?

好業績を長期にわたって実現している会社を観察していると、その共通項として、PFドラッガーの言葉を借りるなら「社員が仕事に対する使命感をもっている。」ということのように思います。

使命感を持って仕事をするということは「もっと知名度を上げる」とか、「業界で一番有名になる」とか、「売上何億円にする」というものではなく、「社会は、そしてお客様は何を求めているか」から出発し、「何をもってお客様に喜んでもらうのか?」という共通の認識を持ち合わせ「そのために我々にできることは何か?」を考え行動しているということです。

三人のレンガ職人の逸話は皆さんもご存じのことと思います。(以下)

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、

「ここでいったい何をしているのですか?」

一人は給与をもらうために仕事をしている。二人目は優れた職人になりたいと思って仕事をしている。三人目は「人々の心を癒す空間を造って喜んでもらおう」と思って仕事をしている。という答えが返ってきました。

そして、三人目の職人の思いこそが使命である。という逸話です。

加えて、この3人目の職人は嬉々として仕事に取り組むため、生産性も高く、その出来栄えも見事であると容易に想像できます。つまり、使命は働く人に意欲を与えるわけです。

したがって、自律的、自発的な社員を育てるために、経営者にとって大切なことは、自社の使命を明確にし、仕事に対する使命感を醸成するということです。

そして、不思議なことに、このような使命感をもっている社員のプライドは高く、自社のブランド価値を高めるのは、自分自身であるという言動を取るようになります。

例えば、自社ブランドを毀損するような行動をしている他の社員の行動を戒め、ブランド価値を高める行動を実行、あるいは奨励、後押しするようになります。

つまり、仕事をする使命を明確にし、それに沿った使命感を醸成することは、社員の行動の変革を促し、ブランド=超過収益力を高め、収益性を高めるという好循環をもたらすことにつながるわけです。

わが社も今一度、この使命を掘り下げ、お客様の、そして自社の企業価値を高めなければならないと思った次第です。

最後になりましたが、暑さが厳しくなってまいりました。くれぐれもお体にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます


令和7年6月26日

アイネックス税理士法人

代表 川端雅彦

京都・大阪の税理士ならアイネックス税理士法人

2025/06/27

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