空調インフラとAI
今年も夏本場を迎え、暑い毎日が続いていますが、皆さんお身体にはくれぐれもご注意ください。
省エネなどの環境対策として広まったクールビスも、もう議論の発端は20年近く前のことであり、クールビズだけ
では昨今の真夏の暑さには対応が困難となってきていると感じます。コロナ禍の影響もあり、近年では「空調」も
生活に不可欠な「インフラ」として認識されているようです。さらに、現在のAIの急速な発展に伴い、空調にもAI
が標準装備される時代を迎えつつあります。
さて、前置きが長くなりましたが、今年の6月下旬頃に自宅の部屋のエアコンを買い換えました。
買換前のモデルは2019年のものであり、個人的には比較的最近に買い換えたばかりというイメージがあったのです
が、空調の効きが悪くなっていた点と、空気が非常に淀んでいる実感(咳や咽頭炎頻発)があったため、修理では
なく、思い切って買い換えてみることにしました。
買い換えてみて驚いたのは、2019年当時とは比較にならないほどの充実ぶり。具体的には、以下のような要素です。
- 1.結露凍結洗浄機能
- 自動洗浄機能というのは従来にも存在していましたが、エアコンの構造上、どうしても結露が発生し、カビの原因
となるところを、昨今では結露を凍結させ、カビと一緒に洗い流すことが標準装備となっているそうです。また、
もう素人によるエアコンの洗浄は推奨されておらず、半年に一回程度フィルターの埃を取り出す程度で十分であり、
それ以上のことは購入した電機店で格安でメンテナンスを行うサービスが充実しており、業者にお任せすることが
推奨されているようです。
- 2.ウイルス、除菌機能
これも従来から存在していた機能ではあるのですが、コロナ禍を経てコロナ前のモデルと最新モデルとでは、雲泥
の差があるようです。ウイルスや細菌の分解機能に優れ、空気を衛生的にするだけでなく、ニオイ対策も強化され
ています。
世界を席巻したコロナウイルスですが、空調業界では劇的な進化を遂げるきっかけであったようです。このような
進化は、人類が完全にコロナを克服した実感を持たせてくれます。
- 3.AIによる温度管理と湿度管理
従来も自動設定による温度や湿度の調整は可能でしたが、最近のモデルの優れている点は、温度管理や湿度管理に
AIが応用されている点にあります。部屋に人間がいるか否か、或いは何人いるかまで把握した上で丁度よい温度感
に調整してくれます。
うっかり、エアコンを付けたまま眠ってしまった場合でも、従来のように風邪をひくほどに身体が冷えてしまうと
いうことはほぼありません。上記2の要素もあり、咳や喉の炎症等も非常に起こりにくいのです。
衛生的かつ、過不足のない温度管理。空調業界では、常にこれを目指していたものと思われますが、AIの台頭によ
って、いよいよ「理想」とされていた目標が現実のものになってきている感があります。
空調が生活に不可欠なインフラと認識されることは、日々の健康の増進と熱中症の防止(真夏に空調なしで過ごす
ことは危険な行為)に寄与されるものと考えられます。
そして、AIは今後もあらゆる分野での躍進が期待されています。なんとなく、パソコンやスマホで使うものという
イメージが強いですが、今後は家電やインフラにもどんどん拡がっていくことでしょう。
さて、そんな中で、人間は今後どんな価値を社会に提供していくべきか?
そんな気持ちにさせてくれる、一夏のエアコンの購入談でした。
アイネックス税理士法人
K.F
2025/08/04
- スタッフの雑談