税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

vol.5「ハワイに見る世界のなかの日本」

先日休暇と仕事をかねて10日ほどハワイに行ってきました。(社員からは全部休暇だと怒られています。)
今回でハワイは4回目になるのですが、10日という日程もあって改めて気付かされることが多くありました。まず、日本の円が弱くなったことです。昨年の9月にもアメリカ本土にいきましたが、その頃は確か1ドル100円を切る水準で、円も強くなったものだなーと感じましたが、それから1年もたたない現在において、1ドル125円もの円安になっています。ホテルで両替すると、手数料込で1ドル140円ぐらいです。1万円で100ドル買えたものが71ドルぐらいになっているのです。実に3割も円のドルに対する価値が下落しているのです。円高に対して様々な議論が当時交されていましたが、こうやって実感して見ると、自国の通貨が弱くなるということは国力が衰えた証拠であると愕然としてしまいます。
また、それに追い内を掛けるかのように、日産生命の業務停止のニュースが報道されていました。そしてG7の合意があったにもかかわらず、為替はほとんど動いていません。海外からの日本の円に対する評価は非常に懐疑的であり、とくに日産生命の業務停止に代表される金融に関しては、まだまだ膿が出てくるものと感じているようです。
一方アメリカの強さの秘密も懐間見ることが出来ました。ハワイでレンタカーを借りて、そこらじゅうをドライブしたのですがハイウエイをどれだけ乗ろうが、「ただ」なのです。これはアメリカ本土でも同じですが、基本的にインフラに対するコストはただで、日本の様に道路公団が天下りの私腹を肥やすために、いつまでもコスト負担をユーザーにしいているのとは大違いです。この発想は、民間に対しても徹底されており、ユーザーメリットを考え、独占による不当利益を極力排除しようという根本理念があるようです。AT&Tの分割や、マイクロソフトの独禁法に関連する議論などは、皆さんもご存じのことと思います。
もう一つ気付いたことは、ハワイのワイキキの物価を押し上げているのは日本人であるということです。日本人は宿泊はもちろんのこと、食事などはワイキキ周辺を出ようとせず済ませてしまいます。その結果非常に割高であるにもかかわらず、疑うことなく支払っています。ちょっとタクシーを飛ばせば、はるかに安くおいしい料理屋があるにもかかわらず、出ようとしないのです。まるで、ワイキキが日本の巨大温泉旅館のように、全てそこで消費させるような構造になっているのです。ちょっと冒険すれば新しい答があるのに、そこでじっとしている今の日本経済の閉塞状況の縮図を見ているようでした。
さらに、中国や韓国の観光客が多くなっていることにも驚きました。ノースウェスト航空の機内で上映されていた映画も中国語の字幕スーパーが出ていました。日本以外のアジア諸国の台頭がハワイにも押し寄せているようです。

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2003/09/17

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