税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

再生紙を使えば温暖化は加速する!?

先日、製紙業界の古紙配分比率の「偽装」が表面化し、マスコミがこぞって「けしからん!」と製紙業界を責めたてている。

偽装はあきらかにルール違反であり、許されるべきものではないが、この論調が「古紙の比率を高めよ!」という方向へ導かれることに少々懸念している。

この論調の根拠の一つに「紙の消費は森林を破壊し、地球温暖化を招く!だから、古紙をリサイクルせよ!」という主張がある。

なるほど、森林破壊は地球温暖化を招くことに異論はないが、その前段、つまり紙の消費は森林を破壊するという主張には合点がいかない。

ほかに例をとると、牛は年間に2000万頭も処分されながら、牛が絶滅するという話は聞いたことがない。

なぜなら、牛を食するという需要がある限り、牛を生産する人がいるわけで、牛が絶滅することはないのである。

それと同様に、紙という需要があるから「植林」するわけで、その結果、森は再生されるのである。

仮に、この世の紙がすべて再生紙100%でリサイクルされるとすると「植林する」という動機がなくなるわけで、それこそ、森林の荒廃が進むのではないだろうかと思う。

経済学的に言うと森と木に「所有権」があり、マーケットメカニズムが正しく機能しておれば、紙の消費によって森林がなくなるということは、ありえないのである。

それから、古紙を再生するというのは、古紙を回収する際のトラックなどが排出する排気ガス、品質を保つために消費する様々な薬剤など、かえって環境に負荷をかけてしまうのである。


そのあたりを吟味した上で、古紙をどの程度混ぜるかを議論しなければいけないのであって、ヒステリックに悪者を叩きのめしても、環境によくない結果が生まれる可能性だってあるのである。

製紙業界もそのあたりを、きちんと情報として提供して国民に知らしめる責務があると思う。

もちろん『偽装』はルール違反であるからお咎めを受けなければいけないが『地球温暖化を抑制するために古紙を使え!という結論は『偽装』の恐れがあるのではなかろうか


2008/01/30

  • 雑感

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