税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

徴税強化への道!

3月にシンガポールのマリーナベイサンズで、朝の6時ごろから、名物の屋上インフィニティ—プールで泳いでいて、「シンガポールの朝は、なぜこんなにも薄暗いんだろう?」と感じたので、調べてみると面白いことが分かりました。


シンガポールよりも経度が東側に位置する、タイやカンボジアの日本から見た時差が、2時間であるのに対して、シンガポールの時差は、1時間なのです。

普通に考えると、おかしいのですが、シンガポールは、金融で飯を食っている国ですので、もう一つの金融立国の香港と競争条件を一緒にするため、時差を香港と同じく1時間にしているということなのです。ですから、日出が遅くて薄暗かったのです。


ちょっと前に、前東京都知事の猪瀬さんが、日本の標準時間を2時間早めることで、金融の拠点機能を東京へ呼び戻そう!という話がありましたが、そういうことをテキパキと決めて実行しているシンガポールって国は、すごいですね。


そして、そのシンガポールと競争関係にある香港へ6月に行ってきました。香港では、20年ぶりにペニンシュラホテルに行ってアフタヌーンティーを注文したのですが、雰囲気ががらっと変わってました。(おっさん3人で行ったので、僕たちが雰囲気を変えたのかも知れませんが。(笑))


20年前は欧米人のウェイターがほとんどで、お客さまも欧米人が多かった記憶があります。

当時は、非常に物静かな雰囲気で、時折、ウェイターが丁寧に食器を片づける音が、小さく「カチッ カチッ」と響く感じが、とても穏やかで一流の空気を感じることができました。


それに比べて、ウェイター、ウェイトレス、そしてお客さまも、ほとんどが中国人で、しかも満席状態。食器を片づける音も「ガチッ ガチッ」と少々騒々しかったのが、ちょっと残念でした。


その香港は、人口は730万人しかいないのですが、訪れる外国人観光客(主に中国本土から)は2013年の統計では2560万人です。人口の3倍以上ということですから、街中が人だらけで、ごった返してました。


日本が東京オリンピックまでに、外国人観光客の目標を2000万人としているところから比べてもすごいですね。


最近では、日本の富裕層が、銀行口座を開設しにやってくることが多いらしいのですが、その背景には、課税回避とともに、日本の財政破綻の可能性が大きくなり、それに伴って預金封鎖されるかもしれないことも影響しているそうです。

そういえば、今年の2月16日にNHKで終戦翌年の昭和21年に、ハイパーインフレに対応するため預金封鎖されたニュースが流れてました。また、今の日本の課税当局の動きも、海外資産5000万円以上保有する人に「財産調書」の提出を義務付けるなど監視を強化しているのも、これらに呼応しているのかも知れません。


マイナンバー制度も、医療費控除の領収書を電卓でたたく必要がなくなるのはありがたい話ではありますし、制度的には国家として効率性を高めるためには、是非導入すべきと思いますが、確実に徴税強化へ向けた動きでもあると言えます。

シンガポールや香港を視察しながら、日本の失われた20年の間に、アジアは大きく変わっていたのだと感じましたが、ようやく日本も復活へ向けた最後の一歩を踏み出しつつあると思いました。同時に、このアベノミクスが軌道に乗らなかったなら、財政破綻へと突き進んで行くように思います。

その時に、国がどう動くのかという事を考えながら、自分の財産は自分で守らなければならないと思います。

  2015年6月19日

アイネックス税理士法人 代表社員 川端雅彦

2015/06/19

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