税理士川端雅彦コラム

KAWABATA MASAHIKO COLUMN

幸運を呼び込むには?


 経営の神様と呼ばれた松下幸之助は、人を採用する面接のときに、必ず次の質問をしたそうです。

 「君は運の強い人かい?運の弱い人かい?」と。

そして、この質問に対し「自分は運が強いんです」と答えた人を採用し、どれだけ学歴が高く、そつなく面接をクリアーした人でも「運が弱いんです。」と答えた人は採用しなかったそうです。

 確かに世の中には、一見運がいいから成功できた、運がいいからお金持ちになった、と言われる人がたくさんおり、運というのは自分ではどうしようもない良き偶然に出会えるかどうかに近い感覚で捉えられていると思います。

 しかし、運をつかむことができるのは偶然ではなく、どちらかというと必然に近いと思います。宝くじに当たる人は、宝くじを買ったからであり、意中の人を射止めた人は「付き合ってください。」と告白した思考と行動の結果だからです。

 この点について、起業家を養成するビジネススクールで教鞭をとるTina Seelingは「運は通常、落雷のような例外的で、劇的なものではなく、常に吹いている風のようなものです。」と語り、どうしたら運の風を掴むことができるかについて、次の3つの方法を提案しています。

(391) The little risks you can take to increase your luck | Tina Seelig - YouTube

 まず1つ目は、「自分自身との関係を見直すこと」

 具体的にいうと、自分にとって快適なゾーンから抜け出て「小さなリスク」をとることと語っています。例えば、出張の際、いつもならリクライニングを倒して寝てしまうことが常であるなら、隣の座席に座っている人と会話してみる。そのことによって、ビジネスや恋愛につながるキッカケになるかもしれないということです。つまり、いままでの自分から抜け出し、社会的、感情的、あるいは肉体的な、ちょっとしたリスクを取ることを奨励しています。

 2つ目は、「他人との関係を見直すこと」

 当たり前ですが、人はみな一人で生きているわけではありません。もし皆さんが何かをやろうとすると、周りに指導を仰いだり、相談したりしなければなりません。つまり、他人に時間を取ってもらって、はじめて何かが実現できるわけです。ですから、そういう周りに対して常に感謝すること、そしてその感謝の意を伝えることは、確実に幸運を運んでくれると語っています。彼女の場合は、日々、自分の行いを振り返り、その日に会った人に感謝を伝えるメッセージを送っているとのことでした。そして、ここの事例ではそのことでミリオンセラーとなる本の出版にこぎ着けることができたそうです。すごいですね!

 そして、3つ目は「アイデアとの関係を見直すこと」と語っています。

 我々は、だれかがアイデアを出した場合、それをグッドかバッドという判断を下してしまいがちです。でも本当は、その間にはいろいろな可能性があるにもかかわらず、自分の既知の情報に基づく先入観から、まちがった判断をしていることがあるわけです。

 さまざまな成功したベンチャー企業が、一見、突拍子もないアイデアからスタートしたことを考えると、自分とアイデアの関係を見直すことは大いなる価値があると思います。こうして考えると、運が強いと答える人を採用していた松下幸之助は、運のいい人の思考と行動が松下を発展させると、看破していたのでしょうね。

 そして、わが社にも「幸運を呼び込むこと」という次の行動指針があります。

 「運のいい人たちは、周りをよく観察し、外交的な開かれた心を持ち、人あたりがよく楽観的で、目の前のチャンスをしっかりつかむための努力を惜しみません。幸運な人とは、天賦の才ではなく、本人の心的態度が作り出すものです。私たちは、そういう幸運な人の集団になりたいと思います。」

 Tina Seeligのいう「運という常に吹いている風」を掴む「大きな帆」が、アイネックスに入社したことだったと、全社員が言えるように、幸運な集団へと脱皮しようと考えています。


令和3年2月10日

アイネックス税理士法人

代表 川端雅彦



京都・大阪の税理士ならアイネックス税理士法人

2021/02/12

  • 雑感

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