Cの重要性
今年も暑いですね。そんな中、とあるコンビニ店で国の節電要請に対する取り組みとしてイートインスペースの消灯とエアコンの停止をしていました。
いちコンビニ店がこういう取り組みを実践していることはとても素晴らしいなと思います。
しかしながら、これって本当に節電になっているのだろうか?という疑問も抱きました。
イートインスペースと売り場の間には壁など無く、同一の空間となっています。
この状況でエアコンを1基止めたとしても、他のエアコンへの負荷が増え、逆に電力を消費するかもしれません。店内の気温が上がることにより冷蔵ショーケースの負荷も増えるかもしれません。
消灯による節電効果(そもそもLED照明なので大きな効果は期待できなさそう)をこれらが上回ると逆に電力を消費することになってしまいます。
実際に節電できているのか確認するにはこの取り組みの前後での電気使用量を確認するほかありません。
PDCAサイクルでいうところのCheckですね。
経営においても、数値計画→行動計画→検証→再行動というサイクルを回すことになりますが、検証では「行動をしたかどうか」はもちろんのこと「行動した結果、数値に結び付いたか」つまり、そもそもの行動計画が適切だったのかということをチェックしなければなりません。
いわゆる「結果にコミットする」ということです。
これをしていないと、「手段」としての行動が「目的」となってしまい、最終的には数値計画も絵に描いた餅になってしまいます。
何度も経営計画の策定に携わってきましたが、計画を達成できた会社さんは計画を策定したあとも私共のMAS監査を上手く使って行動管理(実行・検証)をしっかりされていたように感じます。
Checkのプロセスをきちんと行うために、私共のノウハウを上手に使って頂ければと思います。
ちなみに、ダイキンが行った実験によると家庭では(外気温などの環境によりますが)30分以上不在になる場合はエアコンを切った方が節電になるらしいです。
アイネックス税理士法人 松山
2022/08/18
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